おすぎーーーーー!!!
No Book,No Life!! すばらしい本に出会ったら Let's BookCrossing!!byブッククロッシングとウガンダとチャボ!

地元の阪急吹田駅から職場がある山田駅まで、電車にゆられること約10分。
自分が通勤する時間帯は比較的遅いため、北千里線は春の入学シーズン以外、
ほとんど混むことはない。席にも大抵座れる。
春になると車窓から飛び込む桜並木が、とても美しく
見る人の心を和ます。
通勤の際、山田駅に到着する手前で、必ずやることがある。
ある意味ルーティンワーク。
いつも南千里駅を過ぎたあたりから、席を立ち上がり先頭車両より2両目へ移動。
扉から改札までの最短ルートを確保するため、先頭側のドアに必ず立ち、
真っ先にホームへ出れる準備をする。
電車が山田駅ホームに到着して扉が開いた瞬間、競馬のように飛び出す。
そして、改札までの最短ルートを1番に駆け抜け、そのまま猛ダッシュし
会社へと直行。
会社は9:30出勤にもかかわらず、タイムカードの打点時間はいつも9:29。
もしくは、ぎりぎりの9:30である。
少しでも気を抜いたり、油断してしまうと9:31と遅刻してしまう。
だったらもう1本早くの電車に乗ればと思うかもしれないが、
できるのならとっくの昔にやってるよと言いたくなる。
1本早めの電車に乗るよりも、猛ダッシュで会社へ行く方が
どうやら自分にとっては楽だと、無意識が判断してるみたい。
そんなある日、いつもの時間の電車。
いつもの場所に移動し、いつものように改札を出て猛ダッシュしていると、
前のほうから『おすぎ』が歩いてきた。
『おすぎ』は職場にいるバイトの男性で年は22才。
100Kgをはるかに超える巨漢で、ミシェランのタイヤマンに
よく似た風貌の持ち主。
そんなおすぎが、携帯を手にしメールを打ちながら
こちらに向かって歩いてくる姿が見えた。
携帯を見ながら歩いているため、どうやらこちらの存在には
一切気づいていないようだ。
声をかけようか一瞬戸惑った。
もし挨拶をし話し込んでしまったら、確実に遅刻してしまうからだ。
かと言って、仕事仲間を無視するのもどうだろう。
走りながらあれこれ考えてる間に、二人の距離は
どんどん近づいてくる。
おすぎは相変わらずのんきに携帯を操作し、まだこちらの存在に
気づいていない。
そんなおすぎをおもっきり驚かしやろうと思い、
目の前で『おすぎーーーー!!』と叫ぶことに。
そして、いざおすぎの目の前で『おすぎーーーーーー!!』と
叫んでみた。
走っていてテンションも上がっているせいか、
驚くほど大きな声で叫んでいる自分がそこにいた。
さすがのおすぎも『はっ!』とした顔で驚き、視線を携帯から
自分の顔へと移す。
その瞬間『やばっ・・・』
おすぎと思いきや、ぜんぜん知らない人がそこにいた。
しかも女性・・・。
何も言えず慌ててその場を逃げるように走り去り、
会社へと逃げ込んだ。
おかげでタイムカードの打点は9:27。
いつもより2分タイムカードを早く切ることができた。
もし『阪急電車2』の映画があるとするなら、
このエピソードも加えてほしい次第である(笑)
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